家はデザイン優先?性能優先?
「性能が良い家で、自分好みのデザインの家」といった、性能とデザインの両立が皆様の本音かと思います。
性能が良い家づくりをするA社と、デザインが気に入っているB社の2社があったとします。
家づくりにおいて、A社に対して「性能はA社のものを取り入れて、デザインはB社のようにしてほしい」ということを依頼しようと思った方も少なくはないと思います。
そうなった時にどんなことが起こるでしょうか。
下記で解説していきます。
目次
デザインを真似するのは難しい
結論から言えば、他社のデザインを真似してもらうというのは難しい場合が多いです。
・デザイン設計の経験値が足りない
・デザイン面の施工技術が足りない
そういった点から対応ができないと言われることもあります。
また、費用が途中で追加になったり、もしくは打ち合わせが進むにつれて「そこまでのレベルだったとは思っていなかった」となることもあります。
そういった変更が重なって
「最終的には少しチグハグな家になってしまった」や
「性能もデザインもイマイチ」という中途半端な家になってしまうこともあり得ます。
性能を真似するのも難しい
では、「デザインを真似してもらうのではなく、デザインの良い会社に他社の性能を真似してもらえばいい」といった場合はどうでしょうか。
こちらも上記と同様、
・性能の施工技術が足りない
・性能を重視することによってデザインが崩れる
といったことが起こります。
また、デザインにこだわっている会社だからこそ
・断熱に必要な壁ではあるが、デザイン上必要ではない
・性能に長けた窓であっても、デザイン上は変更したくない
などと言われる可能性もあります。
性能の一つである「気密性能」については、施工技術や経験が重要になってきますので、性能技術に長けた会社に依頼するのが一番かと思います。
デザインと性能、どちらを優先すべきか?
・性能に長けた会社にデザインを取り入れてもらう場合
・デザインに長けた会社に性能を取り入れてもらう場合
今回の記事では、この2パターンについてお話しました。
結論としては、無理に他社の特色を取り入れてもらおうとすると、結果として中途半端な家づくりになってしまうことが考えられます。
また、費用が大きく追加されることもあります。
しかし、現在では
・性能に長けた会社は、デザインにも力を入れ出してきている
・デザインに長けた会社は、断熱にも力を入れ出してきている
というように、ハウスメーカーや工務店は「性能とデザインの両立」を目指している状況です。
従って、今後は今回の記事で取り上げた「家はデザイン優先?性能優先?」という悩みも少なくなるでしょう。