あなたは平屋派?二階建て派?
家のデザインの段階で考えるべきことはたくさんありますが、その中でも多くの方が悩むのは「平屋か二階建てか」という点かと思います。
そこで今回は、平屋と二階建てを比較する場合のポイントや、選択する上での注意点をご紹介します。
目次
- ○ 比較ポイント1 生活の利便性
- ・上下移動・生活の動線
- ・水まわりの位置
- ○ 比較ポイント2 入居後にかかるお金
- ・固定資産税などの税金
- ・外装のメンテナンス費用
- ○ 比較ポイント3 プライバシーや安全性
- ・バリアフリー面
- ・不審者侵入や通行人の視線防止
- ○ 比較ポイント4 建築コスト
- ○ 比較ポイント5 必要な土地面積
比較ポイント1 生活の利便性
上下移動・生活の動線
階段のない平屋では、生活において重たい物を持って階段を上り下りするなどの負担がない分、ラクな動線が作りやすくなります。
生活動線と共に考えたいのが収納です。
平屋では収納が少なくなると思われがちですが、床面積に算入されない床下収納やロフトで収納を作ると良いでしょう。
自治体によってロフトの床面積への算入基準は異なりますので、早めに確認しておきましょう。
水まわりの位置
二階にキッチンを作る場合には、食料品などの搬入やキッチンから出たゴミの処理がスムーズにできるような動線を確保しましょう。
キッチンの横にテラスを作ると、ゴミの一時置き場にできるので便利です。
また、洗濯機の位置も重要です。
料理と洗濯を同時進行で行う場合にはキッチンの近くがベストですが、洗濯物を干す場所への動線も大切です。
最近では大気汚染や花粉対策のために屋内に干す方も多いです。
その場合、洗濯機と干し場が一緒になったランドリー室を設け、洗面室やウォークインクローゼットなどと隣接させると便利です。
比較ポイント2 入居後にかかるお金
固定資産税などの税金
家を購入してからは、固定資産税が発生します。
市街化区域内に家がある場合には都市計画税も課税されます。
いずれも土地と建物に課税されますが、平屋の方が二階建てよりも高くなることが多いようです。
外装のメンテナンス費用
戸建てを所有していると、外装のメンテナンスも必要になってきます。
同じ広さの平屋と二階建てがあった場合、屋根は平屋の方が広く、外壁面積においては二階建ての方が広くなります。
施工方法や素材にもよりますが、屋根よりも外壁の方がメンテナンス頻度が多くなることが多いため、費用が高くなります。
さらに、二階建てで外壁メンテナンスを行う場合、足場を組む必要がありますので、さらに費用がかかることになります。
比較ポイント3 プライバシーや安全性
バリアフリー面
平屋と聞いて多くの人が一番に思いつくメリットが「バリアフリー」だと思います。
階段や段差をなくしたバリアフリー住宅であれば、小さなお子さんや高齢者の方も安全に暮らしやすい家づくりができるでしょう。
不審者侵入や通行人の視線防止
二階建ての上階は地続きの空間ではないため、心理的に安心感が得られやすいです。
また、通行人の視線もほとんど気にならないため、寝室を二階に設けることが一般的になっています。
比較ポイント4 建築コスト
建売住宅の場合は土地と建物がセットになった販売価格ですので、単純比較をすれば良いのですが、注文住宅の場合は、平屋の方が坪単価が高くなりやすい傾向にあります。
同じ延床面積で平屋と二階建てでの建築コストを比較した場合、平屋は二階建てよりも屋根や基礎の面積が広くなります。
工事費のうち、屋根工事と基礎工事の占める割合が大きいため、平屋の方が費用が高くなる傾向にあります。
比較ポイント5 必要な土地面積
同じ延べ床面積で家を建てようとすると、二階建てよりも平屋の方が広い土地が必要になります。
ただし、二階建ての場合はホールや階段のスペースも必要になることに気を付けましょう。
以上、平屋と二階建ての比較ポイントをご紹介しました。
それぞれメリット、デメリットがありますので、予算や生活スタイルに合わせて選びましょう。