住宅の性能とは?6つのポイントをご紹介
なぜ住宅の性能が大事なのか。
性能についてご紹介していきます。
目次
- ○ 「住宅の性能」とは
- ○ 住宅の性能のポイント①「防犯性」
- ○ 住宅の性能のポイント②「耐震性」
- ○ 住宅の性能のポイント③「断熱性」
- ○ 住宅の性能のポイント④「気密性」
- ○ 住宅の性能のポイント⑤「耐久性」
- ○ 住宅の性能のポイント⑥「耐火・防火性能」
「住宅の性能」とは
「住宅の性能」とは、省エネ性、気密性、耐震性、断熱性、防火性、防犯性などのことを指し、これらに優れた住宅のことを高性能住宅といいます。
例えば、高断熱・高気密住宅では外の暑さや寒さの影響を抑えて家の中の温度をある程度一定に保つため、快適に過ごすことができます。
また、エアコンなどの冷暖房の使用を減らすことができるので、省エネルギーや節約にもつながります。
耐久性・耐震性に優れた住宅では、地震や台風の時にも安心です。
上記で紹介した項目を、国土交通大臣に登録した第三者評価機関が評価した「住宅性能評価書」というものもあります。
優れた性能の住宅であることが住宅性能評価書によって証明されれば、ローン控除等を受けることも可能になります。
住宅の性能のポイント①「防犯性」
安全大国日本とも言われていますが、やはり空き巣や侵入の被害はゼロではありません。
それに伴い、防犯に対する意識も高まっています。
空き巣の手口は玄関のピッキング(鍵を使わずに開錠)のイメージがあると思いますが、空き巣被害の半数以上は窓ガラスを割ったり、あるいは燃やして開錠し、侵入するケースなのです。
家の防犯性を高めるためには、鍵を二重にしたり、強固な窓ガラスを設置するなどの対策が有効になります。
また、玄関ドアの鍵も複数取り付けたり、開錠しにくい鍵を採用するのも一つの方法です。
その他にも夜間のオートライトや防犯警報装置を設置することで防犯対策になります。
住宅の性能のポイント②「耐震性」
耐震性とは、建築物の強度や靭性の強さのことを指します。
建築基準法でも耐震性についての基準が定められており、その基準を満たすものしか建設することができない決まりになっています。
また、耐震性を含めて、住宅が地震に対応するために様々な構造があります。
耐震:地震の揺れに耐える構造
免震:地震の揺れを受け流す構造
制振:地震の揺れを吸収する構造
それぞれ揺れに対して異なる特徴があり、日本の住宅のほとんどは「耐震」構造が備わっています。
耐震性の高い住宅は、強風や台風などにも強い住宅にもなります。
住宅の性能のポイント③「断熱性」
断熱性とは、熱が伝導することを妨げる性能のことをいいます。
家の温度は、壁や窓を通じて外の天気や気温に大きく影響されます。
夏に暑く、冬に寒くなってしまう家は、断熱性が比較的低い家とも言えます。
一方で、断熱性の高い家では、外気に面する壁や屋根、窓から熱が逃げないようにしているので、冷暖房で快適な温度にした部屋では効率よく部屋の温度を保つことができます。
断熱性を高めることにより、エアコンなどの使用を抑えることができるので光熱費の節約や省エネルギーにもつながります。
住宅の性能のポイント④「気密性」
断熱性と同様に欠かせない性能が、家の気密性です。
気密性とは、「どれだけ隙間のない住宅か」ということを指し、建物の断熱性能を発揮するために必要な性能になります。
断熱性を高めると同時に気密性を高めておくことで、隙間からの空気の出入りが少なくなり、快適な温度を保つことにつながります。
家に隙間が多く存在すると、室内の快適な空気が逃げてしまい、夏は暑く、冬は寒いという環境になってしまいます。
その他にも以下のような点においても、気密性が必要となります。
・断熱性能の劣化を防ぐ
・家の結露を防ぐ
・換気を効率よく行い、臭いを防ぐ
住宅の性能のポイント⑤「耐久性」
「耐久性」とは、長期間にわたり住み続けられる優良な住宅のことをいいます。
耐久性の高い家づくりは「資産として長期間維持できる」「環境にやさしい」「長く住み継いでいける」というメリットがあります。
その他に、ライフスタイルの変化に伴ったリフォームなどに対応できる住まいであることも、耐久性の高い住宅と言えます。
住宅の性能のポイント⑥「耐火・防火性能」
火災時に対する性能には「耐火性能」と「防火性能」の2種類の性能があります。
「耐火性能」とは、火災発生時の倒壊および延焼を防止するために、建物の耐力壁や間仕切り壁、外壁、柱、床、梁などに求めている性能のことです。
他にも避難経路を確保することや、火災後には修繕により再使用できることも含まれます。
一方で「防火性能」とは、建築物の周囲で通常の火災が発生した場合に、延焼を抑制するために必要とされる性能のことをいいます。
主に外壁などに防火性の高い材料を用いた構造のことをいいます。
住宅密集地などで火災が発生した際に、防火性能の高い家であれば延焼を防ぐことができます。
以上、住宅の性能についてご紹介しました。
住む人の安全や理想的な暮らしのためにも、家づくりにおいて住宅の性能は重要な要素になります。
ぜひ参考にしてみてください。